愛知広告協会では、愛知県下の広告クリエイターのレベルアップと連携、有能なクリエイターの育成を目的に「クリエイターによるクリエイターのための広告賞」を実施しています。この広告賞は「愛知広告協会賞」を2015年より刷新し、「AICHI AD AWARDS」と改名、豊かな発想と新鮮な感覚に満ち、確かな信頼性と訴求力を持つ優れた作品を表彰し、今回で10回目を迎えます。
昨年と同様に事前審査をオンラインで実施しファイナリストを選考。その後グランプリ、メダリスト、特別賞、そして本年より新設のNEW CREATOR AWARDを決定する本審査を国際デザインセンターで行いました。
「AICHI AD AWARDS 2025 優秀広告作品」では、審査員長の中島信也氏をはじめ日本のトップクリエイター7名の審査員が選考した愛知のクリエイターの優秀な広告作品をご紹介します。
主催 一般社団法人 愛知広告協会
共催 公益財団法人名古屋産業振興公社
国際デザインセンター
協力 株式会社 インディ・アソシエイツ
後援 愛知県
コピーライターズクラブ名古屋
中部CM合同研究会
一般社団法人日本アド・コンテンツ制作協会中部支部
公益社団法人日本グラフィックデザイン協会愛知
中部デザイン団体協議会
一般社団法人中部広告制作協会
名古屋広告業協会
審査日時 2025年6月4日(水)10:00~14:00
審査会場 国際デザインセンター デザインギャラリー セミナールーム1・3
MOVIE&AUDIO、GRAPHIC、DESIGN、DIGITAL&PROMOTIONの
メダリスト、NEW CREATOR AWARD、特別賞及びグランプリ選考
A.ムービー&オーディオ
・テレビCM
・WebCM、Webムービー
・シネアド、タクシーアド、動画サイネージ ほか
・ラジオCM ほか
B.グラフィック
・新聞広告
・雑誌広告
・ポスター
・OOHグラフィック ほか
C.デザイン
・ロゴマーク、CI
・カレンダー
・エディトリアル
・プロダクトデザイン ほか
D.デジタル&プロモーション
・統合コミュニケーション
・キャンペーン、イベント
・PR
・Webサイト、SNS広告 ほか
GRAND PRIX グランプリ
各カテゴリー「ゴールド」受賞作品の中で最も優秀と認められた作品1点
※賞状と副賞
GOLD ゴールド
各カテゴリーで最も優秀な作品1点 ※賞状
SILVER シルバー
各カテゴリーより優秀な作品1点 ※賞状
BRONZE ブロンズ
各カテゴリーより優秀な作品1点 ※賞状
SPECIAL
AWARD 特別賞
各審査員が印象に残った作品に審査員ご自身のお名前を冠した特別賞。 ※賞状と副賞
NEW CREATOR
AWARD
ファイナリスト以上に入賞した作品の代表制作者で、
クリエイターキャリア10年以内の人の中から選出されます。 ※賞状
FINALIST ファイナリスト
各カテゴリーの優秀と認められた作品全て ※賞状
AAA2025では70作品が選出されました。
※各カテゴリーのメダリスト(ゴールド、シルバー、ブロンズ各1点)は、
ファイナリスト作品の中から選出。
学生広告賞
第12回愛広協実践広告ワークショップの成績優秀者
(グランプリ 1名、準グランプリ 1名、特別賞 10名)
※実施日:令和6年2月8日(土)、3月8日(土)
審査員長
株式会社東北新社クリエイティブアドバイザー/クリエイティブディレクター/CMディレクター
東京アートディレクターズクラブ会員
1959年福岡県生まれ大阪育ち。デジタル技術を駆使した娯楽性の高いCMで数々の賞を受賞。主な作品に日清食品カップヌードル「hungry?」、サントリー「燃焼系アミノ式」、「タコハイ」、TOTO「菌の親子」、AirPAY「オダギリジョーシリーズ」、民放連「違法だよ!あげる君シリーズ」などがある。'10劇場用映画「ウルトラマンゼアス」('96)「矢島美容室THE MOVIE」('10)を監督。
審査員(五十音順)
デイリーフレッシュ株式会社 代表取締役 アートディレクター/クリエイティブディレクター
1966年秋葉原生まれ。1990年日本大学芸術学部卒業。同年、株式会社I&S(現I&S BBDO)入社。
1999年デイリーフレッシュ設立。日本大学芸術学部 デザイン学科 客員教授。
広告キャンペーン、パッケージ、ロゴ、キャラクターデザインなど幅広い分野でアートディレクションを行う。主な仕事に、松竹「十八代目 中村勘三郎 襲名披露」ポスター、東洋水産「マルちゃん正麺」広告・パッケージデザイン、日本フェンシング協会「新国章」デザイン、立命館大学 コミニュケーションマークデザイン、AKB48「ヘビーローテーション」CDジャケットデザインなど。
「日本パッケージデザイン大賞2017」にて「マルちゃん正麺カップ」が金賞受賞。著書に「世界はデザインでできている」「ファストアイデア25」がある。
2016年より「食べログ」グルメ著名人としても活動。
2023年よりテレビ朝日『キッチンカー大作戦!』にグルメ賢者として出演
クリエイティブ集団「PARTY 」代表 /クリエイティブディレクター
2011年、クリエイティブ集団『PARTY』を共同設立し、代表を務める。「未来の体験で世界を変える。」をモットーに、広義のクリエイターエコノミー発展のために活動するクリエイティブディレクター、アーティスト、起業家、大学教授である。WIRED日本版クリエイティブディレクターとしてWIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所を設立。アートの民主化プラットフォームThe Chain Museum CCO。京都芸術大学情報デザイン学科教授。デザイン・テクノロジー・起業家精神の三位一体教育を掲げて「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指す神山まるごと高専のカリキュラムディレクターを務める。文化庁メディア芸術祭優秀賞、グッドデザイン賞金賞、カンヌライオンズ金賞など、これまで300以上の国内外のデザイン賞・広告賞を受賞している。代表作に、「成田空港第3ターミナル」の体験デザイン・3D写真館「OMOTE 3D」・バイラルキャンペーン「Nike Cosplay」・体験できるOOH「BIG SHADOW」・ブランデッドコンテンツ「LOVE DISTANCE」などがある。
POOL INC. クリエイティブ・ディレクター/コピーライター。
CM制作から、街づくりや国の戦略構築も行う。「伊右衛門」「PlayStation」「モノより思い出。」などヒットCM多数。多くの企業のCIなどブランディングも手掛ける。2017年に経済産業省と共に「プレミアムフライデー」を発案。STARBUCKS「47 Jimoto frappuccin」「#STRAWBERRYVERYMUCHIFRAPPUCCINO」などをプロデュース。2019年に京都のホテル「GOOD NATURE STATION」、2020年立川「GREEN SPRINGS」などをプロデュース。グッドデザイン賞審査員、ドバイ万博日本館のCREATIVE ADVISERを担当。話題のハンバーグ店「挽肉と米」オーナー兼クリエイティブディレクターでもある。
ピースグラフィックス代表 アートディレクター/グラフィックデザイナー
名古屋市在住。青柳総本家、イトウ珈琲、豆福、養老ミートなどなどの地元企業のパッケージをはじめ、 書籍デザイン、広告、商品制作まで幅広く活動。
日本パッケージ大賞金賞、世界パッケージデザイン賞Pentaward金賞、アジアデザイン賞金賞、D&AD賞、The One Show 、 GOOD DESIGN賞 Best100、AICHI AD AWARD グランプリなど受賞・入選多数。
株式会社ワンスカイ クリエイティブ・ディレクター、CMプランナー、コピーライター
1968年鎌倉生まれ。いままでに2000本以上のテレビCMを企画・制作している。主な仕事に、ジョージア「明日があるさ」、富士フイルム「お正月を写そう」、サントリーBOSS「宇宙人ジョーンズ」、トヨタ自動車「こども店長」、ENEOS「エネゴリくん」、東洋水産「マルちゃん正麺」、メルカリ「メゾンメルカリ」、日本郵政G「ご近所散歩中」、マクドナルド「夜マック店長」、富士フイルム「アスタリフト」、ユニクロ「LifeとWear」など。YouTubeチャンネル「広告ウヒョー!」になぜか出演中。ぜひご視聴&チャンネル登録を。
アートディレクター / クリエイティブ・ディレクター。
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科客員教授。
青森県三沢市生まれ。武蔵野美術大学卒。1999年博報堂入社。2007年株式会社goen°設立。
博報堂在籍時から、広告のグラフィックやCM制作のほか、商品企画、パッケージデザインなどを幅広く担当。特にMr.Children、ゆず、松任谷由実、official髭男dismなどミュージシャンのアートワークやMVの制作が多く、また山田洋次、是枝裕和ら映画/演劇系の宣伝美術なども手がける。
社名のgoen°は「ご縁」から来ており、人や商品との出会いを大切にし、そして新しく創り出したいという想いが込められた。人や商品を最大限に魅力化するのが目的であり、案件ごとにアプローチが変わるのは自然なことだとする社風のため、アウトプットするメディアや作風、規模等は様々である。
現在は広告の企画演出、商品開発、装丁、映画・舞台の美術、地域再生プロジェクト、教育デザイン、動物園や保育園の空間ディレクションなど、業態や領域にとらわれずにあらゆる形のコミュニケーションデザインを行っている。また、2023年4月からNHKいないいないばあっ!のキャラクターデザインを手がけている。
受賞歴:N.Y.ADC賞、ONE SHOW、朝日広告賞、アジア太平洋広告祭、東京ADC賞、JAGDA新人賞、SPACE SHOWER MVA、ADCグランプリ、日経ウーマンオブザイヤー2012、50th ACC CM FESTIVALベストアートディレクション賞、伊丹十三賞、日本建築学会賞、第4回東奥文化選奨賞など。
著書:「MORIMOTO CHIE Works 1999-2010 うたう作品集」「アイデアが生まれる、一歩手前の大事な話」など
※審査員は愛知広告協会AAA実行委員会(関係団体、在名広告代理店代表者)で選出しました。
個性豊かなAAAの審査員。評価が分かれがちですがそれは作品の力が拮抗している証。議論、再投票を重ねて選ばれていきます。そんな厳しい選考を勝ち抜きダントツのグランプリに輝いた「トヨタ自動車」。車によって引き起こされる社会問題の解決しようと作成された映像です。決め手はアイデアの斬新さと、人の心に訴える表現力。下手するとお説教になってしまうテーマを見事なエンタテインメントに昇華しています。これぞクリエイティブの力。絶賛に値すると思います。おめでとうございます。
グランプリのトヨタ自動車「あおり運転 囲み取材」は、脚本、演出、演技のバランスが上手くいっていて長くても最後まで見せる力を感じました。株式会社マリモ「片手でスルリとはけるくつした ほのん」は、パッケージもポスターも、買ってみたい、履いてみたいという気持ちへの持っていき方が上手いですね。
秋山具義賞の松永製菓株式会社「SHIRUKOTTE」は、パッケージだけでない店舗のイメージも含めたディレクションが優れていると思います。
愛知の愛と知がたくさん詰まった丁寧なお仕事の数々に、心が洗われ、襟を正したいと思いました。
受賞されたすべての作品の関係者の皆さま、本当におめでとうございます。
また、審査を含めた賞の運営をしていただいてるすべての方々にも感謝申し上げます。
AAAでいつも思うのは、コピーの強さとうまさ。今回もプロの言葉にたくさん出会えた。ウルトラマンういろうの「怪獣が家で暴れているときが一番平和」には思わず顔がほころんだし、#まだまだマナーも良いし、「ママにニュースです。」も素敵だ。個人賞にした「人は、見て見ぬふりをする。見ているふりもする。」はその中でも最も頭をぶん殴られた。たった数文字で心を射抜くコピーはすごい。来年もこれ級のをいっぱい見たいものだ。
自分が関わる仕事には投票しないルールを勝手に決めて審査です。
今年は応募総数も増えファイナリストに残るだけでも激戦だと感じました。
受賞作を振り返ると新鮮な表現や挑戦した作品は強いとあらためて思います。
特にグランプリのあおり運転は難しいテーマをやさしく見せて素敵でした。
受賞しなかったけどOOS PIZZA、ONDE、CBCのウソ発見機、トヨタのヘッドレストは好きでした。
審査前日に審査員だけで交流会を行っていますが、公開審査後にして応募者と審査員が交流する会にしてもらいたいと思うのでここに記しておきます。
トヨタ自動車「あおり運転 囲み取材」は、クルマの外側を外すことで、そこに乗っているのはひとりひとりの人間なんだということに気づかせるコアアイデアもすばらしいですし、その後のストーリー展開も最後まで飽きさせずひきつけられました。
トヨタ自動車という世界的大企業の仕事はかえってこういう広告賞で票が入りにくいところもある気がしますが(?)、そんな中での堂々たるグランプリ、おめでとうございます!そして、今年もまた平井秀和さんの諸作品は目立ちまくってましたね。毎年すごいクオリティでつくり続ける力、すごいです。
福里真一賞は、最近めずらしく「悪意あるおもしろさ」に満ちた、中河琴音さんのブラザー「現場で起きたラベル小事件」に。安っぽい再現CGをオチに使う、という手法も新鮮でした。
この広告賞の審査員は、なかなか濃いーいメンバーが揃っていますので、もう少し現地のクリエイターのみなさまと、審査を起点に接点ができるといいですね。
交流会でも、座談会でもいいのですが。来年以降ぜひご検討ください。
受賞したみなさま、おめでとうございます!
伝えるべきことを、丁寧に、そして魅力的になるよう視点をあらたに表現しているものが目立ちました。依頼主が喜ぶ顔が見えます。
審査をしていて、芸術的評価をするだけでなく実際心を動かされるものを消費者代表として評価させていただいております。
その結果、車の運転では相手を思う思いやりのある運転を、そして靴下はさっそく購入して使ってます。
動物園の絶滅危惧種の生き生きとしたロゴ、カラフルなお菓子の缶に、家族みんなで囲む年月を楽しむバームクーヘン。どれもいまだに肌触りまで記憶してます。そんなデザイン、表現、また広告をこれからも楽しみにしております。
「(体外診断用医薬品)チェックワンシリーズの、
認知差別化を図るコミュニケーション戦略の提案」
恒川りの 日本デザイナー芸術学院
森本鈴菜 名古屋学芸大学
アラクス賞 小林 玉季 日本デザイナー芸術学院
リテール賞 森本 鈴菜 名古屋学芸大学
インサイト賞 鈴木 蒼琉 名古屋学芸大学
コンテンツ賞 反町 友美佳 名古屋学芸大学
デザイン賞 正治 朱里 広告デザイン専門学校
インテグレーテッド賞 岡田 一花 名古屋造形大学
パッケージ賞 高橋 優花 名古屋学芸大学
イノベーション賞 西森 穂乃香 東海学園大学
プロモーション賞 櫻井 麻耶 日本デザイナー芸術学院
学生審査員賞 小林玉季 日本デザイナー芸術学院
※学生審査員賞は、受講生のインターネット投票により決定しました。
※受賞作品は、「愛広協実践広告ワークショップ」のページでご覧ください。
一般社団法人 愛知広告協会
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